とやパン

突如、パンを焼く。

2/21(火)

突然ですが「私の奴隷になりなさい」(サタミシュウ)というシリーズものの小説があるんですよ。

タイトルの通りSM系小説なんだけど、女性向けライトポップな雰囲気というか、ポップじゃないな、なんというかおしゃれ?な?内容で(おしゃれでもない……)、映画化もされた。見たことないけど壇蜜主演で「似合ってるけど私がイメージするヒロインとはちゃうな……」と思っていた。

内容の中に、具体的には書きづらいけど、あるものにヒロインの興味・関心を集中させると、そのことで頭がいっぱいになり、他の日常のいやなことやうまくいかないことがどうでもよくなる、ということが語られるシーンがある。私はこれで「そうか、キリスト教イスラーム含む一神教も)の仕組みってそういうことか」と腑に落ちたのでクリスチャンの方々には非常に申し訳ない。

で、長い前振りだった。昨日に引き続き今日もパンを焼いている。なぜかというと「昨日はパン記事に加えるお湯の温度が高くてイースト大虐殺を起こしたことがわかったから」。うまくいかない理由がひとつ判明すると試したくなるじゃないですか。だから昨日のレシピでもう一回やってみた。いい加減にしてしまっていたところ(具体的にはバターの量を計り損ねて目分量にしちゃった)も直した。

そしたら今度は「こねてる間に生地が乾く」!!!そば・うどん・パン店で「その日の湿度や気温に応じて配合を変える」ってよく言うじゃないですか、あれ「ほんとかよ〜」と思ってたけど本当にごめんなさい!!ほんとでした!!

……ということを延々と考えていたので、もはや日常を綴るとパンの話になるくらい「もうちょっとうまく焼くにはどうすればいいだろう」と考え、タミさんのパン焼器ではなく普通のオープンを使うパンの本を買ってきてしまった。

これはあの小説のあのシーンと一緒だ、とはたと気づいた。パンのことばかり考えると日常の瑣末なことを(ないがしろにするというよりも)良い意味で受け流すというか、ネット風に表現すると「家に帰ればシャインマスカットがあるしと思うとどうでもよくなる」的なあれ。

しばらくひとりの時の食事がパンばかりになりそうで、体重のコントロール頑張らないと、と気合を入れ直した。